破産・再生・任意整理~各論・任意整理編 ゼロゼロ融資終了時に知っておきたい

会社を畳まない倒産

会社経営者
「会社を畳まずに再建したいのですが,借金が…」
従業員のためにも、お取引先のためにも何とか経営を続けたいものです。

会社を畳むにしても、債権するにしても、まず債務を片付ける必要があります.(「債務整理」)。債務整理には次の2つがあります.

➀裁判所に債権計画案を提出した上で、債権者の同意を得ていく手続き(民事再生

②裁判所の手続をとらず、直接債権者と交渉して借金を減額させる方法(任意整理

任意整理(私的整理)とは

裁判所の手続きをとらず、直接各債権者と交渉して借金を減額させる方法です.

私的整理は、破産法などの法律が適用されず、債権者との直接交渉によって債務負担の軽減を行います。
そのため、透明性・公平な手続きに加え、交渉力が重要となります。

任意整理と法的整理(破産・民事再生等)の違い

【メリット】

任意整理は,債権者の同意があれば、すぐに債務負担を軽減可能。非公開に協議できる。
法的整理は、法律に従って強制的に債務負担を軽減できる。
債権者の同意がなくても実行できる場合あり。

【デメリット】

任意整理は各債権者の同意が必須で,法的手続きほど債務圧縮も難しい
※公平性が重要。

法的整理は,手続きが複雑で時間がかかる。倒産が周知の事実となる。

任意整理の例:メインバンク・サブバンクのような、貸付を行っている金融機関のみ債務のカットをすれば企業が存続できるような場合。
あるいは各債権者に利息もしくは元本の一部をカットしてもらえれば、経営継続が可能な場合。

債権者の顔ぶれが重要!

 

破産・再生・任意整理 ~入門編➀ ~ ゼロゼロ融資終了時に知っておきたい

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投稿者プロフィール

山田 訓敬
山田 訓敬弁護士 
弁護士法人山田総合法律事務所 代表弁護士
平成8年 最高裁判所司法研修所入所(50期)
平成10年 弁護士登録
福岡県弁護士会所属